切れ痔は、肛門の周りに裂傷ができることで痛みや出血を引き起こす状態です。排便時の強い痛みや違和感を感じるため、早めのケアが必要です。今回は、切れ痔に効く薬やケア方法について紹介します。
切れ痔に効く薬の種類
- 軟膏タイプ
皮膚の修復を助ける成分が含まれており、患部に直接塗布することで痛みを和らげ、傷の回復を促します。市販の軟膏としては、「ボラギノールA軟膏」や「プリザエース軟膏」が有名です。抗炎症成分が含まれているものもあり、痒みや腫れにも効果的です。 - 座薬タイプ
座薬は肛門内部でゆっくりと溶け、患部全体に薬が行き渡ります。痛みが強い場合や、広範囲にわたる場合に有効です。座薬では「ボラギノールA座薬」や「プリザエース座薬」が使用されることが多いです。 - 飲み薬
便を柔らかくする下剤や、炎症を抑える内服薬も有効です。便秘が原因で切れ痔が悪化することが多いため、食物繊維や水分を十分に取り、便を柔らかく保つことが大切です。
ケア方法
- 排便時の注意
切れ痔の症状を悪化させないために、排便時には無理に力を入れないように心がけましょう。便秘にならないよう、バランスの取れた食事や適度な運動も重要です。 - 温水洗浄や座浴
肛門周辺を清潔に保つために、トイレの後に温水洗浄機を使ったり、ぬるま湯に座る座浴を行うと、痛みを軽減できます。また、温めることで血行が促進され、治りが早くなります。 - 生活習慣の見直し
食事や生活習慣の乱れが切れ痔の原因になることも多いです。特に、食物繊維を多く含む野菜やフルーツを摂取し、便通をスムーズに保つことが予防に繋がります。
最後に
切れ痔は適切な薬とケアで治りやすい症状ですが、放置すると慢性化する可能性があります。市販薬で改善しない場合や、痛みが続く場合は、早めに病院を受診しましょう。