伝染性紅斑、通称「リンゴ病」が東京都内で流行し、警報基準を超えています。2024年第45週(11月4日~11月10日)には、定点当たりの報告数が2.38人となり、流行警戒レベルの2.0人を上回りました。
リンゴ病とは
リンゴ病は、ヒトパルボウイルスB19によるウイルス感染症で、主に5~10歳の子どもに多く見られます。症状として、両頬がリンゴのように赤くなる紅斑が特徴的で、その後、手足や体幹にも網目状の発疹が現れることがあります。通常、発疹は1~3週間で消失しますが、再度出現することもあります。
感染経路と注意点
リンゴ病は、飛沫感染や接触感染によって広がります。発疹が出る頃にはウイルスの排出はほぼ終わっており、感染力は低下しています。しかし、妊婦が感染すると、胎児に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
予防策
現在、リンゴ病に対する特別な治療法や予防接種はありません。予防のためには、手洗いや咳エチケットの徹底が重要です。特に、保育所や幼稚園、学校などでは、感染予防の指導が求められます。
まとめ
東京都内でリンゴ病の流行が拡大しています。特に小児や妊婦の方は、感染予防に努め、症状が見られた場合は早めに医療機関を受診することが大切です。