「ホワイト企業に入ったけどやりがいがない」
「ブラック企業で精神的に辛いから辞めたい」
など、SNSでは様々な悩みが綴られています。その中でも一番大きいのは【入社前と入社後のギャップ】が割合を占めているのがわかります。
入社前は入社後のキャリアアップについてや、成果のあげ方について考えるが実際入ってみると「年功序列」であったり、「会社のルールに縛られる」ことも……
私はホワイト企業もブラック企業も双方経験をしてきましたが、ホワイト企業にはホワイト企業のメリットデメリット。ブラック企業にはブラック企業のメリットデメリットがあることがわかりました。
ホワイト企業のメリット
ホワイト企業のメリットとしては主に以下の点が挙げられます
- 働きやすい環境:
- 長時間労働や過度な残業が少なく、適切な労働時間が確保されているため、従業員の健康が守られます。
- ワークライフバランスが取りやすく、プライベートな時間を大切にできる。
- 福利厚生の充実:
- 健康保険や年金、休暇制度などの福利厚生が充実しているため、従業員の生活の安定が図れます。
- 各種手当や補助金、社員研修などのサポートがあることが多い。
- 職場環境の良さ:
- 職場の人間関係が良好で、ハラスメントやいじめが少ない。
- 働く環境が整備されており、安全で快適な職場が提供される。
- 成長とキャリアアップの機会:
- 研修制度やキャリア支援が充実しており、従業員のスキルアップやキャリアの発展が期待できる。
- 公正な評価制度があり、努力や成果が正当に評価される。
- 経営の安定:
- 経営が健全であり、企業としての持続可能性が高い。
- 社員に対して誠実な対応を行い、信頼関係を築くことができる。
- 社会的信用の高さ:
- 企業としての信頼性が高く、社会的にも良いイメージを持たれているため、取引先や顧客からの信頼も得やすい。
- 採用活動においても優秀な人材が集まりやすい。
これらのメリットにより、ホワイト企業は従業員の満足度が高く、企業全体の生産性やパフォーマンスも向上する傾向があります。ただしデメリットもあります。
ホワイト企業のデメリット
ホワイト企業にもいくつかのデメリットが存在する場合があります。以下にその点を挙げます:
- 給与や昇進のスピードが遅い:
- ワークライフバランスを重視するあまり、給与や昇進のスピードが遅いと感じる場合がある。
- 高い成果を出しても、全体のバランスを考慮して評価が慎重になることがある。
- 変化への対応が遅れる:
- 安定を重視するため、新しい挑戦やリスクを避ける傾向があり、変化に対する対応が遅れることがある。
- 保守的な企業文化が、イノベーションを阻害する可能性がある。
- 競争力の低下:
- 労働環境を整えるためにコストがかかりすぎ、他社との競争力が低下する可能性がある。
- 労働生産性を追求するあまり、効率や利益の最大化が難しくなることがある。
- 業務量の調整が難しい:
- 過度な残業を避けるため、繁忙期に業務量を調整することが難しくなる場合がある。
- 突発的な対応が求められる状況での柔軟性が欠けることがある。
- モチベーションの低下:
- 労働環境が良すぎるため、従業員のモチベーションが低下する場合がある。
- 安定しすぎている環境に慣れ、挑戦心や向上心が薄れることがある。
- 人材の流動性:
- 安定した環境が故に、新しいアイデアや視点を持つ人材の流入が少なくなることがある。
- 社員が長く居続けることにより、新陳代謝が低下し、組織の活力が減少する可能性がある。
ホワイト企業は多くのメリットがある一方で、これらのデメリットも考慮する必要があります。バランスを保ちながら、組織全体の成長と発展を目指すことが重要です。
では反対にブラック企業はどうでしょうか。
ブラック企業のメリット、デメリット
ブラック企業にも一部のメリットがある場合がありますが、それらは倫理的に問題があることが多く、長期的には持続可能性に欠けることが一般的です。以下に挙げるのは、短期的に見える可能性のあるメリットです
- 短期間での業績向上:
- 従業員に過度な労働を強いることで、短期間での生産性や売上の向上を図ることができる。
- コスト削減のために人件費を抑えることで、利益率を一時的に高めることができる。
- 迅速な対応と決断:
- 強いトップダウンの指示により、意思決定が速く行われるため、迅速な対応が可能になることがある。
- 労働環境や従業員の意見を軽視することで、経営者の判断が即座に実行される。
- 人件費の削減:
- 残業代を支払わない、または最低賃金で働かせるなど、違法な手段で人件費を削減することで、短期的なコストを抑えることができる。
- 高い目標設定:
- 高い目標を設定し、それを達成するために厳しいノルマを課すことで、一部の従業員が高いパフォーマンスを発揮する場合がある。
- 競争意識の向上:
- 過度な競争を煽ることで、従業員間の競争意識が高まり、生産性が一時的に向上することがある。
- リソースの最大活用:
- 従業員に多くの業務を課すことで、限られたリソースを最大限に活用することができる。
しかし、これらのメリットは短期的な視点に基づくものであり、長期的には以下のような重大なデメリットを引き起こす可能性が高いです
- 従業員の疲弊と離職率の増加。
- 企業の評判の低下。
- 法的リスクの増大。
- 生産性の低下と品質の低下。
ブラック企業の手法は持続可能性に欠け、多くの問題を引き起こすため、倫理的かつ法的に健全な企業運営が求められます。
まとめ
上に挙げた通り、ホワイト企業でもブラック企業でも様々なメリットやデメリットが存在します。
どちらに入社することになっても大事なのはあなたがその会社で「なにを」するかではないでしょうか。
私はホワイト企業では働き続けることができませんでした。自身の成果に対しての成果報酬ではなく、あくまで年齢を重ね昇給していく。そして「やりたい」ことをやりたいようにできないため、カゴの中の鳥状態でした。
だからと言ってブラック企業を推薦するわけではないですが、一番大事なのはやはり「やりがい」だということに気づきました。モチベーションを維持するためにも、将来性を考えるにも仕事を続けれなくてはまず意味がありません。
退職代行などをつかって現実から逃げることは可能ですが、今からなにを得て自身の糧にしていくかを考えながら転職活動したいですね。